Yasuko Kumazawa Architect Office

京都の町家改修〜構造の改修その2

20.11/07 [ 京町家計画 ]

既存の梁柱をジャッキアップしながらの基礎工事が完了。新規の柱梁も入りつつあります。
レンガの基礎がある部分にはそれに沿わせて布基礎を立ち上げて、新規添え柱を設置するための土台が敷かれています。
レンガの基礎に荷重が掛からないようにしています。

また、他の箇所も簡易な基礎の上に外回りは束石を中通りは土間コンクリートの上にゴムパッキンを敷いてその上に柱を立てたりと適宜足元の処置をしています。
新規柱も何本か追加して、荒壁パネルにより耐力壁を作り耐力をアップさせます。
1階の構造は添え柱等により、かなりの割合更新される計画です。


今回は座敷の天井の竿縁の竹を見に竹平銘竹店に伺いました。
倉庫には大量の竹が立ち並んでいて圧巻!
数ある竹の中で、小さな座敷に似合いそうな、節が柔らかな印象の6分の径(約Φ18mm)の女竹に決めました。

京都の町家改修〜構造の修繕

20.10/25 [ 京町家計画 ]

解体後、2度目の現場打ち合わせ。
2階梁がジャッキアップされ、柱の根継ぎや取り替えの工事と基礎工事の準備が進められていました。

ジャッキアップされた現場


痛んだ柱は根継をしてなるべく継続利用します。

既存柱の根継のための仕口加工をする長谷川大工



入れ替えられた延石と根継された柱


増築されていたユニットバスを撤去した後のスペース。延石を新たに設置。小さな庭スペースが見えてきました。
延石の先が庭になる

延石の先が庭になる予定。



延石に使われているのは、南禅寺から貰い受けたという、ツキデ工務店の倉庫に眠っていた石。かつてはフェンスの支柱として使われていたと思われます。

延石として使った南禅寺からの石



今回は庭の開口に建て込む古建具を探しに井川建具を訪れました。

井川建具倉庫

庭への開口部に使われていたガラス戸。4隅が丸くなっている隅丸。


倉庫の中のたくさんの建て具の中から井川さんは適当なサイズの庭用のガラス戸を探し出してくださいました。

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