Yasuko Kumazawa Architect Office

写真家ソール・ライター

20.01/29 [ 日々 ]


なぜこんなにも惹きつけられるのでしょうか。
一瞬の光景がいくつもの風景の層で構成され、何かを語りかけてきます。
写真という意図せぬ一瞬の風景であるはずなのに、色彩、光、構図、全てが緻密に考えられた絵画そのもの。
階段を上る老人とその光景を見つめるガラスに映った子供。
ショーウィンドウの中のスカーフに印刷された地図とガラスに映る車。
結露のついたガラス越しにみる雪景色、そして人の気配。
1枚の写真に時間、空間、温度、質感といったものを重ね合わせ、肯定でも否定でもない深遠な意味を生み出しています。
そこにあるのは身近な人々の日常に対する愛に満ちた暖かな眼差し。
その写真は上品で親密な空気を纏い、その全てが美しい。
永遠のソール・ライター Bunkamuraザ・ミュージアムにて3/8まで。

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